別れしなの笑顔が 遺影に
咲いた話題の風合いは 遺言
――椎名林檎『尖った手口』
この歌詞を初めて聴いたとき、思わず息を飲みました。
今を普通に生きているだけでは、まず意識しなかった事。
だからこそ、この言葉は深く心に刻み込まれました。
たとえば――
いつも一緒にふざけてる友達。
たまたまレジをしてくれた店員さん。
もし自分に唐突な引っ越しや事故があって、「2度と会えなくなる」としたら…。
その瞬間、相手にとっては、
自分の“今の顔”が遺影になり、
“紡いだセリフ”が遺言としてその人の中に遺る。
別に、良い人になりたいわけじゃない。
でも、悪い人としては遺りたくない。
だったらせめて――
日常ではできるだけ“笑顔”を。
言葉にはできるだけ“優しさ”を。
この言葉は、そんな意識を私に持たせてくれました。
貴方は、怒った顔を遺したいですか?
落ち込んだ表情を?
誰かを傷つける言葉を?
罵る声を?
今日のあなたの言葉と表情が、
誰かの記憶に残る“最後”かもしれないということだけ、
ほんの少しでも胸のどこかに置いてみると…?
日常に“自分が悔いなく遺せるもの”を選べる人が増えてくれたら嬉しいな。
Let words be the wind.
And the Ark sail.
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