暴言さえ”利点”にするメリット
あたしは君のメロディやその哲学や言葉全てを 守り通します
君がそこに生きているという真実だけで 幸福なのです
―椎名林檎『幸福論』より
最近話題の、親子愛を描いたメリットのCMの一曲ですね。
お子様に向けた場面でも、こんなにも気持ちのいい言葉が紡がれていることに、新しい発見がありました。
なかでも「哲学や言葉すべてを守る」という一節は、今も深く心に残っています。
椎名林檎の詞には、甘い言葉の裏に強い“哲学”が潜んでいる気がします。
言葉って、ただ口から出るだけのものじゃなくて、その人自身の世界や信念が宿っているものだと、改めて実感させられました。
このブログでも何度か触れているように、私にとって「言葉」は、光と影が表裏一体の存在です。
たとえどんなに辛い言葉であっても、そこから前に進む力を見つけ出すことができる――
それが、私の中に根付いているひとつの“哲学”でもあります。
この歌詞には、相手から受ける暴言なんかも受け止めて“守る”という姿勢も含まれているように思えました。
たとえば、「君はバカだな」なんて言葉をぶつけられたとき。
私は、それをそのまま真に受けるようなことはしたくありません。
まずは、「そう言われるの、イヤだな」と自分の気持ちを受け止める。
次に、「なんでそう言われたんだろう?」と考えてみる。
そして最後に、「言われないためには、どうしたらいい?」と前を向く。
この3段階で、自分の心と対話するようにしているんです。
大事なのは、自分の気持ちを無視しないこと。
不快なら、不快だと認める。
次に理由を探って、自分に非があったのか、それとも価値観の違いなのかを見つめる。
そのうえで、自分がどう進んでいくかを考える。
決して、「バカ」と言った相手に即座に反発することはありません。
「何言ってんの?これでいいのよ!」と跳ね返すよりも、
“相手の言い分を聞きながら、自分のやり方を見つける”ことに全力を尽くしたいと思っています。
イメージとしては――
「貴方の言い分は聞いてやる。だから文句は言わせねーよ」
……って感じでしょうか(笑)
でも実際、相手が何かを言ってくれるということ自体が、すごく貴重なことだと思うんです。
だって――
言ってくれているうちが華 だから。
本当に見捨てられたときって、もう何も言ってもらえなくなる。
「勝手にやれば?」とか「話しにくい人だからほっとこう」と放置されるのが、何よりも辛い。
だから私は、どんな荒々しい言葉であっても、
それすら“追い風”として受け止めて、進む姿勢を持ち続けたいと思っています。
Let words be the wind. And the Ark sail.
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