「人が足を止めるのは絶望じゃなく傍観。
人が足を進めるのは希望じゃなく意思」
――皆川亮二『ARMS』より
この言葉は、漫画『ARMS』の中のセリフです。
しかし、ただのフィクションに留まらず、私にとっては人生の道標のような一文でもあります。
多くの人は、「絶望」によって立ち止まり、「希望」によって前に進むものだと思いがちです。
けれど実際には、私たちの足を止めるのは“絶望”ではなく、“傍観”なのかもしれません。
つまり、「どうしようか」と迷い続け、決断も行動もしない状態です。
そして、前に進むために必要なのは“希望”ではなく、「こうしたい」と決めた“意思”。
この言葉は、その大切さを教えてくれました。
私自身、これまでの人生で何度か大きな選択を迫られる場面がありました。
そのひとつが転職のときです。
不安や迷いもありましたが、「自分はこの道を行く」という意思を持って踏み出しました。
また、新たな挑戦を始めるときにも、「これがやりたいことだ」と心に決めて進んできました。
もちろん、その選択が正しかったのかは、すぐには分かりません。
間違いもあるでしょうし、罠のようなものが待っていたこともあります。
それでも、「自分で選んだ道だ」と思えることが、前を向く力になっています。
一方で、絶望や満足感に流されるまま、ただ何もしないでいると、いつの間にか“傍観者”になってしまう。
その状態こそが、ほんとうに“足が止まっている”瞬間なのだと、今は思います。
「とりあえずやってみよう」という軽いひと言も、れっきとした“意思”の表れです。
どんなに小さな一歩でも、自分で選び取ったのなら――それはもう、大正解。
Let words be the wind. And the Ark sail.
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